2024年10月12日に声明文を中国大使館前で読み上げたあと
臓器収奪に関する講演会で発言する丸山治章市議会議員(写真:森本毅篤)
2024年10月12日、「中国での臓器移植を考える会」(SMGネットワーク)代表の丸山治章市議会議員が、中国大使館前で忠告書を読み上げた。中国大使館前の活動は今回で4度目となる。
下記はその邦訳と原文。
忠告書
この7月20日、中国共産党によって善良な気功集団である法輪功の学習者が弾圧され、人権を蹂躙されてから25年もの年月が経った。この人類史上最悪のジェノサイドについて世界中から非難の声が上がっている。
国連では、国連特別報告者と専門家が、法輪功学習者やキリスト教徒などの良心の囚人、そしてウイグル人、チベット人、イスラム教徒などの少数派からの臓器収奪に対し、非常に危機感を募らせていると声明を発表し、令和4年8月末には、バチェレ国連人権高等弁務官が中国・新疆で「深刻な人権侵害があった」と報告した。
そして、欧州議会は令和6年1月18日、中国共産党による法輪功学習者への迫害を非難する決議を採択した。信仰を放棄させるための拷問や虐待、恣意的な拘束が続いているとし、1999年から続く迫害によって少なくとも数千人が死亡したと指摘している。
さらに、この6月25日、米国下院にて『法輪功保護法案』が全会一致で可決された。同法案は、中国本土での生体臓器収奪に関与する個人に対して大統領が制裁を加えることを求めており、中国で深刻な人権蹂躙が行われていることを確認している。
1948年12月10日、国際連合第3回総会において、世界中の人や国が達成すべき共通の基準として、「世界人権宣言」が採択されてからもうすぐ75年である。その世界人権宣言を採択した国連の常任理事国である中国は、自分たちで採択したにもかかわらず「世界人権宣言」を全く無視し、今なおウイグル・チベット・南モンゴルなどの民族や法輪功学習者への人権蹂躙を行っている。中国共産党は、国連の常任理事国としてその責務を全くはたしていないどころか、常任理事国に全くふさわしくない。
さらに、以前我々が要求した丁楽斌(ディン・ラビン)さんの父親である丁元徳(ディン・ユアンデ)さん、張一文さんの母親である王乖彦(オウカイゲン)さん、劉希月さんの妹である劉聰(リュウソウ)さんらは、法輪功学習者であるという理由だけで、いまだに強制収容されている。
これらの事実を踏まえ、中国政府に次のことを強く求める。
被害者の大半を占める法輪功学習者、また、キリスト教徒やイスラム教徒、そして、ウイグル人やチベット人、南モンゴルなどの民族を含む中国で拘束されている全ての少数派への弾圧や監禁、虐待を今すぐ中止し、人権を守ること。少数民族の持つ固有の言語や文化、歴史を保持すること。再教育機関と称する大規模な強制収容所に収容されている全ての人を今すぐ解放すること。強制臓器収奪をやめること。特に、令和5年10月に要求した丁楽斌(ディン・ラビン)さんの父親である丁元徳(ディン・ユアンデ)さん、令和6年5月に要求した張一文さんの母親である王乖彦(オウカイゲン)さん、令和6年8月に要求した劉希月さんの妹である劉聰(リュウソウ)さん、これら3名を無条件で即時に釈放すること。
中国の古典、「大学」には、「修身斉家治国平天下」との言葉がある。天下を治めるにはまず、その身を正しくしなくてはならない。法輪功学習者は皆その身を修めているのに対し、中国共産党の指導者たちは全く不十分である。建国以来2684年続いている日出国より、わずか75年余りの中華人民共和国の習 近平 国家主席に、以上、強く忠告する。
令和6年10月12日
中華人民共和国 習 近平 国家主席 殿
国際NGO SMGネットワーク
(中国における臓器移植を考える会)代表
逗子市議会議員 丸山治章
SMGネットワーク事務局長 根本敬夫